OncoNephrology

先日は臨時休診させていただきご迷惑をおかけしましたが、京都大学大学院医学研究科 腫瘍薬物治療学講座(教授 武藤 学)の同門会に出席し、その中で、Onconephrologyという言葉を耳にしました。

OncoNephrologyとは、腫瘍腎臓病学とでも訳せばよいのでしょうか。最近話題の分野です。

わが国では、2人に1人はがんになります。がん患者さんは、その治療経過中に急性腎障害になる頻度が高く(非がん患者さんの2-3倍)、急性腎障害を発症するとがん治療の継続が困難になることがあります。

また慢性腎不全による人工透析患者数も30万人を超え、慢性腎不全の予備軍の慢性腎臓病に至っては推定1300万人はいるといわれており、慢性腎臓病を合併したがん患者さんは非常に多く、人工透析中のがん患者さんも珍しくありません。腎臓は、投与された薬物の代謝(解毒化)、排出(尿として)する働きをしており、慢性腎臓病患者さんでは、その働きが弱っているため、抗がん剤の投与量の調節が必要となりますが、過度な減量はがんの治療効果が落ちますし、減量が足りないと重い副作用を起こす危険性があります。

人工透析中のがん患者さんの抗がん剤治療については、各病院、各医師の匙加減で行われており、抗がん剤の至適投与量や投与タイミング(透析の前にすべきか、透析の後にすべきかなど)が定まっていないのが現状です。

また新規抗がん剤が次々と登場し、中には特殊な腎障害を引き起こすものもあります。

そのため、がん治療を行うときに、がん治療の専門の医師だけでなく、腎臓内科の先生も一緒にユニットを組んで診たほうがいいのではとの考えからOnconephrologyという言葉が作られたそうです。たくさんの患者さんの恩恵になるので、さらなる発展を希望する分野です。


武井胃腸科内科

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